「フフフ…残念だったな。
マナの樹は枯れ、マナの女神は、たった今死んだよ…
フェアリー
「はぁはぁ…な、何てひどい事を…許せない!
黒の貴公子
「…苦しいか?マナの樹が失われ、どんどん弱って
いっている様だな。マナの樹を守るという役目が不必要に
なった今、フェアリーも消滅する運命…
黒の貴公子
「古き女神の時はここに終わりをつげ、我ら魔族の
新たな時代が始まる。この、魔王も神をも超えた存在、
黒の貴公子の名の元に!フハハハ…
フェアリー
「…くっ!そんな事させない!!
(主人公)
『ああっ、フェアリーッ!!
黒の貴公子
「フッ、あわれな…自然に消滅してしまうのを
待たずに、自ら進んで私に殺される死を選んだか。
もはや希望が無い事を悟った様だな。
黒の貴公子
「さあ、お前達もフェアリーの様にいさぎよく
死を選びたまえ。この世はじきに魔界へと変わる。
新しい世界、魔界にお前達が住む場所など無いのだから…
黒の貴公子
「では、そろそろ始めるとするか。新しく神となった
私には、いまわしい思い出がしみついたこの体は
ふさわしくない。ローラントの王子の体に魂を移すのだ。
黒の貴公子
「そう、よごれた着物をぬぎ捨てて、新しい着物に
着がえるように…その途中でお前達は私の本当の姿を
見るだろう。そして死ぬのだ!
黒の貴公子は、アークデーモンに変身した!!
黒の貴公子
「見よ、これが魔界と人間界と聖域、3界の王の
真の姿だ!ククク…体中を力がかけめぐる!!
さあ、新しい神の手によってお前達をほうむってやろう!
「フハハハハ…
黒の貴公子
「ぬうっ!だ、誰だ!苦しい…
フェアリー
(そこまでよ!たとえマナの樹が枯れ、
マナが失われようとも、私達は決してあきらめたりしない!
最後の希望、(主人公)達がいるかぎり!)
フェアリー
(マナが失われれば、私達精霊は消える運命、
でも悲しくなんかない!(主人公)達は、マナが無くても
きっと新しい世界を創っていける。)
フェアリー
(さあ、立って、(主人公)、(仲間)、(仲間)!
あなた達の手で未来を守るの!私達は姿が消えても、
いつまでもあなた達の心の中にいるよ。負けないで!)
黒の貴公子
「フン、こざかしいマネを。だが、
マナの剣以外では、神となったこの私は倒せん。
そのマナの剣もすでに無い。終わったな!
フェアリー
(マナの剣は失われてない!あなたには見えないの?
(主人公)達がいるかぎり、彼らの心の中にある
『希望』という名の『マナの剣』は決して失われる事はない!)
黒の貴公子
「!! ほう、おもしろい、やってもらおう!
新たな神が、希望などいかにおろかな幻想か
思い知らせてくれよう!!
黒の貴公子
「ま、魔界が、私の千年王国が…なぜだ…グハッ!
(主人公)
『フェアリー!
フェアリー
(最後まで希望を失わないでくれてありがとう…
でも残念だけどマナの樹が枯れてしまい、
世界からマナは、消えてしまいました…)
フェアリー
(私は、マナと共に消える運命。
短い間だったけど、今まで本当にありがとう。
(主人公)達の事は忘れないよ…)
フェアリー
(リース、エリオットは戦いの間に
私が助け出して、最後の力でローラント城に
送っておいたから、もう心配いらないよ。)
リース
『エリオットは無事だったのね!
…フェアリー、ありがとう!
フェアリー
(ううん、彼を助け出せたのも、
リース達が、がんばったからだよ。気にしないで。
私の体が完全に消えてしまう前に助け出せて良かった…)
ホークアイ | 『そんな!!いかないでくれ!! |
リース | 『そんな!!いかないで!! |
フェアリー
(違うの、心配しないで。(主人公)達が、未来を
信じて戦ってくれたから、私は生まれ変わることができるの…
新たなマナの女神に…)
(主人公)
『ええっ!?
マナの女神
「フェアリーはマナの樹の種。
本当に信じあえる人、理解しあえる人と出会った時
新たなマナの樹、マナの女神として生まれ変わるのです。
マナの女神
「失われたマナを再び取り戻すため、私はここで
マナを生み出す新たなマナの樹となって眠りにつきます。
マナがもとに戻るには、千年以上かかるかも知れません…
マナの女神
「千年後の人々、あなた達の子孫達が、
その時まだマナの樹の事を覚えてくれていたら、
私は覚醒し、きっと力になれるでしょう。
マナの女神
「でも、もし未来が私を必要としなければ、
いつまでもここで、世界を見守っている事にします。
マナの女神
「さあ、お別れです。
(主人公)、(仲間)、(仲間)…さようなら。
マナの女神
「あなた達の心の中の「マナの剣」が、
いつまでも、光りかがやき続けますように…
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