「わん!わん!
「ここは大預言者ポポル・ブフ様の家です。
ポポル・ブフ
「黒い巨大な影が、アルテナの城をつつみこみ、
やがて世界中へと広がって行く…世界の終りが間近に
せまっておる…
「何という事でしょう。お城の中にモンスターが現れ、
城内を占領してしまいました。ただモンスター達は
町の中には出てこないようです…
「孫達はワシが命に代えても守ってみせる!
「ここから逃げたくても、町の外もモンスターだらけ…
いつモンスター達が町の中に出てくるかわからないけど。
こうして、おびえながらいつもの生活を続けるしかありません。
「おじいちゃんがいるからこわくないよ!
「紅蓮の魔導師殿が、聖域からアルテナに戻ってきた後、
城内にモンスターが現れたんだ!
「恐ろしい事じゃ!女王様は無事じゃろうか?
「た、大変です!城内にモンスターが!!
城の中はモンスターに占領されてしまいました!
「うぇーん、こわいよう!
「おいらへいきだい!
「たとえこんな状態でも商売はやめねえよ。
休みにしちまったら、みんながっくりきちまうからな!
「城があんなになったって、オレ達は逃げる場所もねえし。
いつも通り生活するだけさ。
「城内のモンスターは魔法生物、我々の魔力ではとうてい
たちうちできません…
「理の女王様は、まだ城の中にいらっしゃいます…
いったいどうしたらいいんでしょう?
「最近、黒耀の騎士という男が傭兵としてやとわれたって
聞いたけど、こんな時に何やってんだろう?みすみす
モンスターに城をうばわれて…
「もしかすると、黒耀の騎士ってのがモンスターを城内に
呼びこんだんじゃないの?だいたい、理の女王様が魔法以外の
剣の力にたよろうとするなんて考えられないもの…
「マナが消えて行く…
「やだよう、にげようよ!
「えっ!理の女王様が!?何という事でしょう!!
ポポル・ブフ
「黒い巨大な影が、アルテナの城をつつみこみ、
やがて世界中へと広がって行く…世界の終りが間近に
せまっておる…
ポポル・ブフ
「ムムッ、見えたぞ!黒い巨大な影の正体は竜!
それも邪悪で巨大な竜じゃ!恐ろしや、恐ろしや…
「やっぱり黒耀の騎士が!あやしいと思ったぜ!
だが、紅蓮の魔導師までもが裏切るなんて!!
「理の女王様がご無事で本当に良かった!
「竜帝が完全体になってしもうたら、
世界はいったいどうなってしまうんじゃろう…
「どうか無事に帰ってきてくれ!
「そうですか、紅蓮の魔導師殿が…
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