「ここは商業都市バイゼルさ!
「うちのバアちゃんは、いつもブラックマーケットに
行きたがってるくせに、待ちきれなくて、夜になると
寝ちゃうんだよ。
「商業都市バイゼルの影のそしき、『商人ギルド』なんて
言ってるけど、単に町内会のオヤジ連中が、
かっこつけてるだけよ。わらっちゃうわあ。
「昔、『ちびっこハンマー』と呼ばれるフシギな秘宝が
あったらしい。こればっかりは、我が『商人ギルド』の
ブラックマーケットでも、さすがに手に入らない。
「この港から、漁港パロ行きの船が出ておる。
漁港パロは、山岳地帯ローラントへの入り口の町、風の王国
ローラントのジョスター王が統治する港町じゃ。
「しかし、ローラント王国はナバール盗賊団におそわれ
ジョスター王も殺されてしまい、王国は滅亡したらしい。
恐ろしい事じゃて…
「バイゼルの南の海には、火山島ブッカがあります。
近くを通った船の話では、噴火が近いかも知れない
という事でしたよ。
「ブラックマーケットでは、おどり子さんぼしゅう中です。
「おじょうさんもどうでしょう、ブラックマーケットで
はたらいてみては…
「…この家には、昼間誰もいないのに、夜になると
なぜか明かりがともり、物音が聞こえる…
ぜったいオバケが住んでるに違いない!
「あ、もうしおくれました、私、幽霊マニアの
マタローともうします。幽霊が見られると思うと
私、ぞくぞくしてきます。ウシシシ…
「え、違うの?チェッ!
「ここは、ブラックマーケット
夜になると、オープンする。
「夜になるまで、待て…
「早く夜にならんもんかね!
ワシも死んだじいさんが集めてたガラクタを
売りに出したいんじゃ!
「お客さん、漁港パロと、城塞都市ジャドの
どっちに行きたいんだい?
「おっと、そいつはちょうどよかった。
お客さんツイてるね。この船がそうさ!
というわけで…
「漁港パロ行きの、船が出るぞ〜!
1人50ルク、3人で150ルクだ!
乗るかい?
「おっと、そいつはちょうどよかった。
お客さんツイてるね。この船がそうさ!
というわけで…
「城塞都市ジャド行きの、船が出るぞ〜!
1人90ルク、3人で270ルクだ!
乗るかい?
「Zzz…
「幽霊?シツレイな!わしゃまだまだ元気じゃわい!
昼間はブラックマーケット内のそうじの仕事をして
いるので、家にいないだけじゃ!
「フフフ…いらっしゃい。ここは商人ギルドの
ブラックマーケット!
よそでは手に入らない秘密の商品ばかりだよ!
「ブラックマーケットで売っているものは、どれも
危険なアイテムばかり。よその町じゃ、ちょっと
手に入らないモノばかりさ。
「私達は、ブラックマーケット名物のオーロラシスターズ!
私達のセクシーダンスを見ていってください!
※おどる
「そう、じゃあまた今度ね
占いババ
「…人の運命は、100パーセントあらかじめ
決まっておる…未来は全て決定ずみ、夢など持たぬ事じゃ…
イッヒッヒ!
ドレイ商人
「ドレイはいかがっすかー…と言いたいところだけど
残念でした!売り切れだ。 自分は王子だなんて抜かす
ナマイキなガキだったんだけど、ついさっき売れちまったよ。
リース
『何ですって!エリオットに違いないわ!
その子は今どこに!?
ドレイ商人
「何だよ、あんたの知り合いか?
さあねえ?こっちも商売だから、売っただけで
相手がどこの誰かまでは知らねえなあ。
ドレイ商人
「ひいいっ、た、助けて!
その子は、赤い目の不気味なヤツが買っていったよ
アイツが誰かは本当に知らないんだ。許してくれ。
リース
『許せない!人間を商売の対象にするなんて!
あなたみたいな人がいるからっ!
ドレイ商人
「わ、わかった!
もうしません。もうしませんから!
商売もかえます!だ、だから助けてください!
リース
『…
リース
『赤い目の男…
「ひいっ、ごめんなさい!もうしません!!
「シッ!静かに!!…ホラホラホラ!
水平線の向こうで何か動いてますよ!
うひゃひゃ、ありゃあ、幽霊船に違いない!!
「今、船乗り達の間じゃ、幽霊船を見たというウワサが
とびかってますからね。いやあ、いつか私もアレに
乗ってみたいなあ!
「あ、もうしおくれました、私、幽霊マニアの
マタローともうします。幽霊が見られると思うと
私、ぞくぞくしてきます。ウシシシ…
「いらっしゃい!何がほしいんだね?
ウシシ…ワシャ、一度こうしてモノを
売ってみたかったんじゃ。
「でも、意外とつまらんモンだねえ…
これなら帰って寝てた方がマシじゃ。
ホレ、死んだじいさんのガラクタはお前さん達にやるよ。
「やっぱ、売るより買う方がたのしいわい。
「この前の、火山島ブッカの噴火は何百年かに一度の
大噴火だったそうだ。このバイゼルの港にも
火山灰がいっぱい降って来て、そうじが大変だったよ。
「あ、幽霊船ではドーモ。私マタローは、もう幽霊マニアは
やめました。これからは「珍獣マニア」のマタローです。
「神獣」じゃないですよ。珍・獣!
「世界には、まだまだ我々の知らない珍しいモンスターや
動物がいるのです。その代表格は何と言ってもブースカブー!
珍獣を見ると、私、ぞくぞくしてきます。ウシシシ…
「シッ!静かに!!…ホラホラホラ!
水平線の向こうで何か動いてますよ!
うひゃひゃ、ありゃあ、ブースカブーに違いない!!
「今、珍獣マニアの間じゃ、ヤツを見たというウワサが
とびかってますからね。いやあ、いつか私もアレに
乗ってみたいなあ!
「あ、幽霊船ではドーモ。私マタローは、もう幽霊マニアは
やめました。これからは「珍獣マニア」のマタローです。
珍獣を見ると、私、ぞくぞくしてきます。ウシシシ…
「…知ってるかい?最近、船のり達の間で、幽霊船を
見たってウワサがあるんだ!あんた達も気をつけな!
えっ!もう乗ったって!?ひえー!!
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