「ここは、砂の都サルタンだい!
「こまったわねえ、最近、井戸水の出が悪いのよ…
「ふう、アツイ!今までこんなに、アツかった事はないよ!
いったいどうしちゃったんだろうねえ?
「あの子の両親はさばくで、盗賊団におそわれて…
それっきり行方不明になってしもうて…うっうっ…
「きゃっきゃっ!
「ナバール盗賊団のアジト、砂の要塞に
魔物が住み着いたってウワサだよ。
「ナバール盗賊団は、いったいどうしちまったんだろうな!?
てあたりしだいに、りゃくだつをくりひろげているぞ!
「こないだ、おおきなふくろをかついだ、ネコさんをみたよ!
「ん?どっかであった事がありましたかな?
おっと、それどころじゃないんだ。いそいで仕事しなきゃ!
いやあ、いそがしい、いそがしい!
「あなた達も、ひたいに汗してはたらきなさいよ!
「以前は、主人は家をるすにしがちだったんだけど…
最近、マジメにはたらくようになってからは、ちゃんと
帰ってくるようになりました。
「…ウチは、すっかりびんぼうになったけど、
あの人、何だかとってもやさしくなって…フフフ…
「へへっ!さいきんパパが、いつもいっしょに
あそんでくれるんだ!パパ、はやくかえってこないかなぁ?
「最近、お客がめっきり減ったわ…
以前は、さばくの入り口の港町として、
そりゃあ、にぎわったもんよ…
「いらっしゃい。ゆっくりしていってくんな!
「やんなっちまうよ。
オレ達の船は、ナバール盗賊団におそわれて
つみ荷を全部うばわれ、しずめられちまった…
「これから、東のオアシス、ディーンまで、荷物を運ばにゃ
ならんのだが、盗賊団やモンスターがいるんで、
命がけだぜ!
「最近、さばくにモンスターが、やたらと多くなったようじゃ…
「さばくの南には、いつも炎をふきあげている
『火炎の谷』があるよ。
「アタイも、どこか別の町にひっこそうかな…
「…知ってるかい?最近、船のり達の間で、幽霊船を
見たってウワサがあるんだ!あんた達も気をつけな!
えっ!もう乗ったって!?ひぇー!!
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