『私の名前は、アンジェラ…、
こう見えても、魔法王国アルテナの王女なのよ!
…でも、どうしても魔法が使えるようにならなくて…
『…そんな私に、お母さまは、とても冷たかった…
…私の命とひきかえに、古代魔法で、マナストーンの
エネルギーをコントロールしようとするなんて!
『…それから後の事は、よく覚えてない…
気がつくと、城の外に倒れていたわ…
私は、どうしていいかわからなくなって、雪原をさまよい…
アンジェラ
『…たどりついたエルランドの町で、
旅の占い師から、聖都ウェンデルの事を聞いて、
ワラをもつかむ思いで、ここまできたの…
デュラン
『ちょっと、待ってくれ!
おまえ、アルテナの王女と言ったな!
おまえも、あの紅蓮の魔導師の仲間なんじゃ!?
アンジェラ
『バカいわないでよ!だれがあんなヤツと!?
お母さまといっしょに、アイツも、私を殺そうとしたのよ!
あんなヤツ、だいっきらい!!
デュラン
『…そうか、そうだな…スマン…
教えてくれ、あの紅蓮の魔導師は、いったい何者なんだ?
アンジェラ
『…以前は私と同じく、魔法がてんでダメで、
いつも、魔法のセンセイの、ホセに怒られてたのに
ある時、いきなりアルテナ一の魔法使いになっちゃってさあ…
『今じゃ、お母さまの右うでとして、大いばりよ!
王女さまである私を「アンジェラ!」なんて、呼び捨てよ!
あぁん、もう、思い出してもハラがたつわっ!!
デュラン
『…アルテナ一の魔法使いか…
だが、オレもフォルセナ一の剣士だった男の息子、
負けるわけにはいかない…
アンジェラ
『マナの剣か、お母様もそんな事言ってた…
お母様も、その剣を手にいれようとしている…
私が先に行って、剣をうばえば、きっと私を見直してくれる!
アンジェラ
『ねえ、おねがい!
私もいっしょにつれていって!!
いいでしょ!?
フェアリー
「もちろんよ!それに、精霊達と出会えば、
すぐに、あなたも魔法が使えるようになるし…
アンジェラ
『ほんと〜!?やったあ!
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