黒耀の騎士
「よく来たな。だが、ここから先には進ません！
黒耀の騎士
「デュランよ、もうあきらめろ。
ついに竜帝様は絶大なる力を手に入れた！
とてもお前達のかなう相手ではない。
デュラン
『じょうだんじゃねえ！だいたいお前何者だ！
気安く人の名前呼び捨てにしてんじゃねえっ！竜帝がどんな
ヤツだろうと、オレにとってはオヤジの仇、必ず倒す！
黒耀の騎士
「…まだ解らんのか、デュランよ。
私はお前の父、ロキだ！
デュラン
『！！…へ、へへっ、何言ってんだよ。
そんなわけあるか！オレのオヤジは竜帝とさしちがえて…
黒耀の騎士
「そして底知れぬ穴に竜帝と共に落ちて死んだ…
だが竜帝様のお力により、こうしてよみがえった！竜帝様より
闇の力をいただき、今は竜帝様のためにはたらいておるのだ。
黒耀の騎士
「デュラン、私の息子よ…
こっちへおいで。会いたかったよ。
デュラン
『…と…父…さん？
フェアリー
「デュラン！行っちゃダメ！
デュラン
『だましたな！！
黒耀の騎士
「だましてなどいない。お前が闇の力を得るために
魂を抜き出そうとしただけだ。さあ、デュラン！
私といっしょに来い！
デュラン
『くっ、やっぱりオヤジは死んだんだ！
お前は、あの強くてやさしかったオレの父親、
黄金の騎士のロキじゃない！
黒耀の騎士
「…残念だよ、デュラン。
では、お前達にはここで死んでもらおう…
閉じ込められた！
ＷＩＮ！
デュラン
『…うおぉぉぉっ！父さん！！くそーっ…
ロキ
「…デュラン…我が息子よ…
デュラン
『父さん！
ロキ
「デュラン、強くなったな。竜帝に呪いをかけられ
暗黒にそまってしまった、私の魂を解放してくれてありがとう。
竜帝の闇の力は絶大だ。気をつけるのだぞ！
デュラン
『…くっ！
ロキ
「さあ、私はもう行かなければ…デュランよ、
剣の道はけわしいが、くじけるな。剣は心をうつすカガミ。
どんな時も決して自分を見失わず、心を静かにたもてよ！
デュラン
『！！父さん、待ってくれ！
デュラン
『父さん…オレは竜帝を絶対ゆるさねえ！
父さんをこんなにしやがって！紅蓮の魔導師も竜帝も
必ず倒す！父さん、天国で母さんと見ててくれよ！！
デュラン
『さあ、行こう！！
紅蓮の魔導師
「…とうとうここまで来たか。だがもう手遅れだ。
竜帝様は貴様らのおかげで、８神獣全ての力を身につけ、
神獣の最終形態へとトランスフォームされる。
デュラン
『たとえ相手がどうなろうと、知るか！
オレはお前らを許さねえ！オレがたたき斬ってやる！
アンジェラ
『ねえ！お母様を返しなさいよ！
紅蓮の魔導師
「そうはいかん。じきに竜帝様の
トランスフォームが終わる。理の女王は、生まれ変わった
竜帝様へのイケニエとしてささげねばならんのでね。
アンジェラ
『！！そんな事させない！
紅蓮の魔導師
「フフフ…相変わらず口だけは達者だな。
まあ、いい。全ては終わった。ムダなあがきはやめて
そこで果てるが良い。サラバだ…
通路が開いた！
| デュラン | 『来たぜ！オマエが竜帝か！？ |
| アンジェラ | 『待ちなさい！お母様を返して！ |
紅蓮の魔導師
「とうとうここまで来たか！
こりないやつらだ！
竜帝
「フッフッフ…まあ良いではないか。
せっかくだから、そこで見物して行くが良い。
ワシが神となるしゅんかんを…
フェアリー
「あっ！あれはマナの剣！やめてッ！！
竜帝
「クックックッ…よく見ておけ、これがマナの剣の最期だ。
フェアリー
「アアッ！！マナの剣が！
竜帝
「グハハハ、貴様達が倒した全ての神獣の負の力が、
暗黒剣となったこのマナの剣にちくせきされていたのだ！
その負の力、しかと、この竜帝が受け取ったぞ！！
紅蓮の魔導師
「おめでとうございます！これで、ついに竜帝様は
マナの女神を超えた存在、『超神』として生まれ変わられる
のですね！
紅蓮の魔導師
「…？竜帝様？
竜帝
「く…はぁっはぁっ…苦しい…
何かがワシの邪魔をしている…
これは………！！聖域のマナの女神！
竜帝
「うぉのれ、くたばりぞこないめが！まだ生きておったか！
よーし、お望み通り、マナの樹を切り倒して、女神の息の根を
止めてやる！マナの聖域に向かうぞ！
紅蓮の魔導師
「竜帝様は一足先にお向かいください。
私は、こいつらを始末してすぐにまいります！
竜帝
「うむ、遅れるな！
| デュラン | 『ふざけんな、始末されんのはテメエの方だぜ！ とうとうこの時が来たな！最初、オレはオマエと戦うために 旅立った…だが今は違う！さあ、今度こそ勝負だ！ |
| アンジェラ | 『何よ！あんたなんかに負けないからね！ お母様を影であやつって、アルテナをあんなにしたなんて 許せない！あんたみたいなヤツに魔法を使うしかくはない！ |
紅蓮の魔導師
「良かろう。闇の魔力の前に、自分がいかに
無力であるか思い知る事になろう。行くぞ！
閉じ込められた！！
ＷＩＮ！
紅蓮の魔導師
「ぐおぉっ！…
紅蓮の魔導師
「くっ！そ、そんなバカな…この私が負けるとは…
竜帝様にさずかった闇の魔力が…まだまだ、これからだ！
さあ、も、もう一度…ゴフッ！
| デュラン | 『…もうあきらめろ。たとえ闇の力だって 絶対的なものじゃないんだ！ |
| アンジェラ | 『…あきらめなさい。そんな体で戦えるハズ ないじゃない。さあ、お母様を返しなさい！ |
紅蓮の魔導師
「…かつて私は、魔法をどうしても使う事が
できずに苦しみ、いたたまれなくなって、アルテナから
逃げるように旅立った…
紅蓮の魔導師
「旅の途中ふと立ちよった、このドラゴンズホールで
昔、フォルセナの黄金の騎士との相打ちによって命を失ったと
言われていた竜帝様の死体を発見したのだ…
「するとどうだ。竜帝様の死体は私の心に話しかけて来た！
取引きをしようと…そして我が命を半分ささげる事により、
竜帝様から強大な闇の魔力をさずかったのだ…
「しかし、私の命半分では竜帝様の完全復活にはほど遠い。
そこで竜帝様はマナの剣によって一気に神獣達の力をも手に入れ、
完全体となられようとしたのだ。
「…竜帝様は間もなく完全体となられるだろう。だが私は
命も半分しか無く、今また闇の魔力においても完全でない事が
わかった…もうこれ以上生きていても仕方がない…
| デュラン | 『やめるんだ紅蓮の魔導師！生きるんだ！ 早まった事はやめろ！ |
| アンジェラ | 『早まった事はやめなさいよ！ 生きていればきっといい事が待ってるはずよ！ 未来を信じなさい！ |
紅蓮の魔導師
「フッ…ありがとよ…（主人公）…
| デュラン | 『紅蓮の魔導師… |
| アンジェラ | 『何て事を…バカ… |
フェアリー
「切ないよ…闇の力が彼を狂わせたのね…
さあ、時間が無いよ。急いでマナの聖域に戻って！
マナの女神様が危ない。
フェアリー
「マナの樹が倒れてしまったらもう二度と
マナは戻らない！マナの剣は失われてしまったけど
何とかしなくちゃ！マナの女神様を救って！
アンジェラ
『！！お母様！
理の女王
「アンジェラ！ここは、いったいどこなの！？
理の女王
「…ダメですよ、またホセのじゅぎょうを抜け出して
こんなイタズラばっかりしてちゃ。あなたは私の後をついで
アルテナ国の女王にならなければいけないんですから…
理の女王
「あなたは、なかなか魔法が覚えられなくて
つらいから、こういう事するのでしょうけど、
あせっちゃだめよ。
理の女王
「私、いつもマナの女神様においのりをしてるのよ。
あなたが早く魔法を覚えられますようにって。
アンジェラ
『………お母様、お母様！
理の女王
「あらあら、どうしたの、アンジェラ？
おかしな子ねえ。となりの方々はお友達？
理の女王
「そんな恐ろしい事があったのですか…
私ともあろう者が、何も覚えていないなんて、
これでは女王失格ね…
理の女王
「たとえあやつられていたとはいえ、実の娘を
殺そうとするなんて…何て恐ろしい事なのでしょう…
アンジェラ、私を許しておくれ…
アンジェラ
『ううん、お母様、もういいの！
お母様は理の女王、みんなお母様をしたっています。
もちろん私も…。これからもアルテナの女王でいてください。
アンジェラ
『私達はこれから、マナの聖域へ竜帝を追って
行かなければなりません。後の事をよろしくおねがいします。
理の女王
「…ありがとう、アンジェラ…
理の女王
「さあ、マナの聖域へ向かってください。
聖域へのトビラが閉じかけています。もはやフェアリーと
いっしょのあなた方にしか通る事はできないでしょう。
理の女王
「どうか、くれぐれも気をつけて。
そして無事に帰って…
ホセ
「おぉ姫様、ごりっぱになられて…
じいはうれしゅうございます。うっうっ…
ヴィクター
「姫様、すごいや、すごすぎる！
それに、ますますおきれいになられて…
どうか無事に帰ってきてくださいね！
理の女王
「ここは、いったいどこなのでしょう？
あなた方は？
理の女王
「そんな恐ろしい事があったのですか…
私ともあろう者が、何も覚えていないなんて、
これでは女王失格ね…
理の女王
「さあ、マナの聖域へ向かってください。
聖域へのトビラが閉じかけています。もはやフェアリーと
いっしょのあなた方にしか通る事はできないでしょう。
理の女王
「どうか、くれぐれも気をつけて。
そして無事に帰って…
ホセ
「理の女王様をお救いいただきありがとうございました。
みなさんどうかお気をつけて。
ヴィクター
「本当にありがとうございました。
アンジェラ
『デュラン達のおかげで、
この魔法王国アルテナは救われたよ！
本当にありがとう！
アンジェラ
『デュラン…だーいすきっ！
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